子宮がん・子宮頸がん

子宮がんとは

子宮がんは「子宮頸がん」と「子宮体がん」とに分けられます

子宮がんは、子宮の入口である子宮頸部で発生する「子宮頸がん」と、子宮の内側にある子宮内膜で発生する「子宮体がん」とに分けられます。それぞれで症状、好発年齢、原因などが異なるため、同じ子宮という臓器で発生するがんでありながら、子宮の入口で発生する子宮頸がんと、奥で発生する子宮体がんとではまったく違う病気であるという風にも言えます。

子宮頸がんとは

子宮頸がんの原因

子宮頸がんとは、子宮頸部で発生するがんのことです。主な原因は、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の長期感染です。高リスク型HPVに感染しても、ほとんどが免疫反応により排菌されて自然治癒しますが、喫煙やストレスなどにより免疫力が低下していると、長期感染を起こす危険性が高くなるとされています。
子宮頸がんの好発年齢は30~40代と言われていますが、最近では、それよりも若い年代での発生が増加傾向にあります。子宮頸がんは子宮の入口で発生するため、検診を受ければ簡単に発見することが可能です。また、早期に発見すれば、比較的治療しやすいがんでもあります。

子宮頸がんの症状

初期の子宮頸がんの場合、自覚症状はほとんどありません。そのため、定期検診で早期に発見することが重要となります。進行すると、性交後の出血、不正出血、おりものの異常などの症状がみられるようになり、転移すると腹痛や背部痛などが起こることもあります。

子宮頸がんの検査・治療

検査

子宮頸がんの検査では、まずは内診と細胞診を行って異常を確認します。異常が認められた場合には、コルポスコピー診組織診などの精密検査を行います。コルポスコープという拡大鏡を使って8~40倍程度にまで拡大し、疑わしい部分の組織を採取して顕微鏡で診断します。

治療

「子宮頸部異形成」という子宮頸がんの前段階のうち、軽度異形成・中等度異形成までは、ほとんどの場合、自然治癒するため、治療は行わずに定期的に細胞診などの検査を行って経過観察するのが一般的です。しかし、高度異形成まで進行すると、上皮内がんを含んでいる場合もあるため、進行状況に応じて適切な治療を行います。なお、「単純子宮全摘出」や「広汎子宮全摘出術」などの手術が必要な場合には、適切な専門機関を紹介させて頂きます。

高度異形成に対する治療

子宮頸部円錐切除術

子宮頸部の異常部分を円錐状に切除する手術です。

レーザー蒸散術

レーザーを用いて病変部を焼き、蒸散します。

上皮内がんに対する治療

子宮頸部円錐切除術

子宮頸部の異常部分を円錐状に切除する手術です。

単純子宮全摘出

子宮全体を摘出する手術です。卵巣・卵管などは温存することが可能です。

浸潤がんに対する治療

広汎子宮全摘出術

子宮に加え、膣の一部・卵巣・卵管・リンパ節なども切除する手術です。
※進行状況によっては、手術は行わず、放射線療法や化学療法を行う場合もあります

子宮体がんとは

子宮体がんの原因

子宮体がんとは、子宮内膜で発生するがんのことで、「子宮内膜がん」とも呼ばれています。子宮体がんの発生には女性ホルモンが深く関わっているとされており、多くの場合、女性ホルモンの1つである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の働きが過剰になり、長期にわたり刺激を受けることで発生すると考えられています。
子宮体がんの好発年齢は40~50代で、子宮体がんになる女性の数は年々増加傾向にあります。

子宮体がんの症状

子宮頸がんがほとんどの場合、ある程度進行してから症状が現れるのに対して、子宮体がんでは、比較的初期のうちから不正出血や、おりものの異常などの症状が現れます。進行すると性交痛が起こるようになり、転移すると下腹部痛、腰痛、排尿時の痛みなども起こってきます。

子宮体がんの検査・治療

検査

子宮体がんの検査では、まずは内診と細胞診を行って異常を確認します。異常が認められた場合には、子宮鏡診組織診などの精密検査を行い、経過観察か手術かの選択を検討します。

治療

子宮体がんの進行状況によっても治療方法は異なりますが、「単純子宮全摘出」や「広汎子宮全摘出術」などの手術が必要な場合には、適切な専門機関を紹介させて頂きます。