子宮頸部異形成とは

子宮頸部異形成とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで起こります

子宮頸部異形成とは、子宮の入口である「子宮頸部」ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで、正常細胞が変化した状態のことを言います。9割程度は、免疫力によりHPVを排除することにより、改善する経過をたどるのですが、一部は「軽度異形成」→「中等度異形成」→「高度異形成」とゆっくり進行して、やがては「上皮内がん」「浸潤がん」になるとされています。ただし、あくまで子宮頸部異形成は「子宮頸がんになる可能性のある病変」であって、がんではありません

子宮頸部異形成が子宮頸がんになるまで

子宮頸部異形成の進行

子宮頸部異形成の進行は、次の通りです。早くても、3~4ヶ月程度で1段階進行します。そのため、検診で軽度異形成が見つかった場合などには、3~4ヶ月後に再び検査を行って、次の段階に進行していないか経過観察します。

正常

 

軽度異形成

 

中等度異形成

 

高度異形成

 

上皮内がん

 

浸潤がん

子宮頸部異形成の進行は、次の通りです。早くても、3~4ヶ月程度で1段階進行します。そのため、検診で軽度異形成が見つかった場合などには、3~4ヶ月後に再び検査を行って、次の段階に進行していないか経過観察します。

子宮頸部異形成の分類

子宮頸部異形成は、「軽度異形成(CIN1)」「中等度異形成(CIN2)」「高度異形成+上皮内がん(CIN3)」の3つに分類することができ、上皮内がんまで無症状で進行するケースもあります。軽度異形成・中等度異形成までは、自然治癒することが多く、治療は行わずに定期的に細胞診などの検査を行って経過観察するのが一般的です。しかし、高度異形成まで進行すると、自然に治ることよりも進んでいく可能性が高くなることから、「子宮頸部円錐切除術」などの治療を行うことがあります。

子宮頸部異形成の症状

自覚症状はほとんどありません

子宮頸部異形成では、稀に不正出血などの症状が現れることもありますが、ほとんどの場合、自覚症状がないため、早期発見・早期治療のためには定期検診を受けることが大切です。また、性行為の経験があれば10代でも発症するケースがありますので、年齢を問わず定期検診を受けられることをおすすめします。

早めの検診が大切です

10~20代の女性の70%が「高リスク型HPV」に感染した経験があります

子宮頸部異形成はヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで起こります。HPVには150以上もの種類があり、そのうち、子宮頸部異形成や子宮頸がんになりやすいものが数十種類程度あるとされており、それらを「高リスク型HPV」と言います。高リスク型HPVは珍しいウイルスではなく、性行為の経験がある10~20代の女性であれば、70%程度の方が一度は感染した経験があると言われています。子宮頸部異形成の検診は、基本的には20歳以上からでいいとは思いますが、20歳以下であれば「検診を受けなくていい」というわけではなく、性行為の経験があれば10代でも検診を受けておいた方がいいと言えます。

早期発見・早期治療が大切です

ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染したからといって、すぐに異常が現れるわけではありません。感染しても9割程度は、免疫力によりHPVを排除することにより、改善する経過をたどるのですが、残り1割程度は感染が持続するため、子宮頸部異形成から子宮頸がんへ進行する危険性があります。また、自然治癒しても、再び感染することがあるため、感染と自然治癒を繰り返しているうちに進行してしまうケースもあります。
女性がかかるがんのうち、20~30代で特に多いのが子宮頸がんです。発見が遅れて子宮頸がんが進行してしまった場合、子宮を全摘出しなければいけないこともあります。しかし、何も症状がないうちから検診を受けて、早期発見・早期治療をはかれば、たとえ異常が見つかっても子宮を温存することは可能です。「もっと早くから検診を受けておけばよかった…」と後悔しないためにも、若い年齢からの定期検診をおすすめします